奈良教育大学
教育学部
保健体育講座

准教授

高木 祐介

タカギ ユウスケ
TAKAGI YUSUKE

学歴

  1. 東京学芸大学教育学部生涯学習課程生涯スポーツ専攻 2008/03
  2. 広島大学大学院保健学研究科 博士前期 2010/03 修了
  3. 川崎医療福祉大学大学院医療技術学研究科 博士 2013/03 修了

学位

  1. 博士(健康科学) 川崎医療福祉大学 2013/03
  2. 修士(保健学) 広島大学

研究分野

  1. 応用健康科学

研究キーワード

  1. 運動誘発性喘息
  2. 体温
  3. 味覚閾値
  4. HIV/AIDS予防教育

外部資金(競争的資金)等の研究課題

  1. 喘息体質を有する者の運動時の呼吸機能に影響を及ぼす種々の環境因子に関する研究 科学研究費 特別研究員奨励費 日本学術振興会 2012/05/28-2013/03/31 研究Iでは、冬期において、温暖な屋内から寒冷環境の屋外へ出て15分間のサッカーや10~15分間の除雪作業を行った際、喘息体質を有する者の一秒量およびピークフローが安静時に比して有意に低下した。また、25mおよび100m水泳後の水中環境での休息時において、水位が頸部位の場合、喘息体質を有する者の中枢気道指標および末梢気道指標が有意に低下した。 研究IIでは、常温環境(温度25℃・湿度50%)から低温・低湿度環境(温度15℃・湿度30%)へ曝露して、予測最大心拍数の80%の強度の運動を6分間行った際、低温と低湿度による相加的な環境ストレスは、喘息体質を有する者の中枢気道指標および末梢気道指標を有意に低下させることを明らかにした。この運動および環境ストレスに対する有用な予防策を継続して検討し、仮説検証実験が成功した場合、運動時の喘息発症と気象・環境条件に関する環境基準と喘息発症予防の対策をまとめることができる。
  2. Buffer room入室の有無が喘息体質者の運動時の呼吸機能に及ぼす影響 科学研究費 研究活動スタート支援 日本学術振興会 2013/08/30-2015/03/31 急激な気温・湿度低下と運動負荷による相加的なストレスは、喘息体質者の呼吸機能を低下させる。そこで、屋内外の気温差・湿度差を緩衝させるBuffer roomを発案し、喘息体質者の冬季の運動時における呼吸機能低下の抑制への効果を検証した。 人工気象室内実験の結果、Buffer room滞在は低温・低湿度環境下の6分間の走運動(予測最大心拍数の80%以上)後の中枢気道指標及び末梢気道指標低下を抑制した。一方、学校体育の30分間以上の長距離走時では、Buffer room滞在はピークフローの低下を抑制しきれなかった。運動量の増加に対するBuffer roomの課題をさらに検証する必要性が示唆された。
  3. 暑熱環境下の運動時における塩味閾値の変化を指標とした 熱中症予防のための基礎的・実践的研究 奨学寄附金 第37回(公財)石本記念デサントスポーツ科学振興財団・自由課題学術研究助成 公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団 2015/06/05-2015/11/19 暑熱環境下の運動時における塩味の閾値変化を検討し,塩味の味覚閾値を使用した熱中症予防のための新しい指針について考案することを目的とした.,室内における暑熱環境下の安静滞在時および運動時の塩味閾値の変化を検証する基礎的な実験(n=6)と実際のスポーツ現場におけるフィールド調査(n=6)を行った.本研究から、暑熱環境下の運動時における塩味閾値の低下や塩分欲求指数の増加は,汗中や尿中に排泄されるNa やCl等の電解質指標の変化と必ずしも同じ速さで生じるものではなく,それらが観察される以前に起こる可能性が推察された.塩味閾値の変化の測定は,運動実施者が自ら体内の体液バランスの状況を客観的に把握することが可能な指標であり,暑熱環境下の運動時の安全管理および体調管理のため有用な示唆になる可能性は高いことが本研究によって示された.
  4. 季節と地理的環境の違いが喘息体質者の屋外運動時における呼吸機能変化に及ぼす影響 科学研究費 若手研究B 日本学術振興会 2015/04/01-2018/03/31 北海道・東京都・山口県・沖縄県の4都市の秋季・冬季・春季・夏季において、喘息体質を有する者の運動(6分間のフリーランニング)時の呼吸機能指標を評価することであった。調査は全て無事に終了した。本研究の特色である全国4都市にて各季節に調査を行うと、大きく異なる環境とそれに伴う特有のストレスが理解できた。同じ秋季でも、北海道では真冬並みの寒冷であり、他方、沖縄県では20℃を超えていた。北海道において、喘息体質を有する者の運動後の呼吸機能がむしろ改善された者がみられた。安静時の測定値に問題がないこと、運動強度は秋季と変わらなかったこと、秋季では呼吸機能指標が運動後に下がったこと、これらを勘案すると、降雪による影響が一部考えられ、今後の研究、特に北海道における運動誘発性喘息の予防に関する重大な知見が得られる可能性が示唆された。
  5. 「スポーツ観戦者」の熱中症予防のガイドライン作成 科学研究費 挑戦的萌芽研究 日本学術振興会 2016/04/01-2019/03/31