奈良教育大学
次世代教員養成センター

教授

市来 百合子

イチキ ユリコ
ICHIKI Yuriko
  • Tel.0742-27-9504

学歴

  1. 同志社大学大学院 文学研究科 心理学 修士 1986/03 修了
  2. The George Washington University The Graduate School of Arts and Science Art Therapy 修士 1990/08 修了 The U.S.A
  3. 甲子園大学 博士 2013

学位

  1. 文学修士 同志社大学 1986/03
  2. M.A. The George Washington University 1990/08

研究分野

  1. 臨床心理学

研究キーワード

  1. 臨床心理学
  2. Clinical psychology
  3. 芸術療法
  4. Expressive Arts Therapy School Psychology
  5. 学校教育臨床
  6. 地域精神保健

研究テーマ

  1. アセスメントにおける画材(メディア)によって生起される心理的特性 投影描画法,画材 アートセラピーの中で用いられる画材によって引き出される心理的特性の研究 2005/03-現在
  2. アートセラピーの心理臨床における実施に関する研究 アートセラピー、臨床心理学 欧米で発展するアートセラピーと日本における心理臨床の接点を明らかにすることを目的とする。 2001/04-現在
  3. 学校教育臨床におけるアートセラピーの活用 学校教育臨床、アートセラピー 学校現場における非言語的なツールの活用法についての研究 2008/04-現在

著書

  1. Exploring-Ethical-Dilemmas-in Art Therapy-50-clinicians-form-20-countries Yuriko Ichiki and Mercedes Ballbé ter Maat The Mini Art Therapeutic Session Program Taylor and Francis Group 2019/04/04 日本の学校現場でアートセラピーを利用した開発的な教育相談プロジェクトについての倫理的な側面についてそのディレンマを明らかにした。
  2. 描画療法入門 市来百合子(高橋依子・牧瀬英幹編) 学校臨床における描画療法 誠信書房 2018/08/25 978-4-414-3 学校臨床における描画療法について、担任が行なう開発的支援としての描画法の導入、保健室登校などへの支援、スクールカウンセラーが描画を活用する場合の3つの場面にわけて、おのおのその実践を示した。
  3. アートセラピー再考・アートセラピーにおける素材への反応とその理解 川田都樹子・西欣也編・14名 平凡社 2013/03 978-4-582-73108-8
  4. 「臨床心理士からみたアートセラピー現場」新しい芸術療法の流れ 関則雄他 +20 フィルムアート社 2007/10
  5. 痴呆老人とのアートセラピー  絵画療法I 芸術療法実践講座 市来百合子 内藤あかね 他+8 岩崎学術出版社 2004/04

論文

  1. 研究論文(学術雑誌) 共著 教育相談研修におけるアーツ(Arts)を利用したカウンセリングマインドの育成 ―情動調律, 間主観性, 共同構築の視点によるコミュニケーションの検討― 市来 百合子・栗本 美百合・澤 京子・辰巳 喜美・石川 元美・小野 はぎ 奈良教育大学次世代教員養成センター研究紀要 6, 25-32 2020/03/31 奈良教育大学次世代教員養成センターでは2013年より非言語的な媒体を用いた教員向けの教育相談に関連する研修会を行ってきた。本研究は中でも今年度実施している「非言語体験(アート・カラダ・声・音)を通したカウンセリングマインド」の研修内容について理論的検討を行うものである。近年の自己心理学、及びパーソン・センタード・アプローチにおいて理論横断的な潮流である「情動調律」「間主観性」「共同構築」の視点が、教育相談場面に限らず、教師の日常的な学校場面における児童生徒等との関係性を考える際に重要であることについて検討した。
  2. 研究論文(学術雑誌) 共著 不登校支援にかかわる教育大学生の教育相談力の養成 -附属学校でのサポートプログラム(個別支援)を通した学生教育- 市来百合子・栗本美百合・澤京子・谷口尚之・尾本潤治・中窪寿弥・石川元美・加川陽子・粕谷貴志・谷口義昭 奈良教育大学次世代教員養成センター紀要 5, 91-100 2019/03/31 平成26年度より附属小・中学校の不登校傾向の児童生徒に学生サポーターを活用した不登校支援プログラムを行ってきたが 昨年度から「サテライト型」「派遣型」双方とも学生が1対1でかかわる個別支援の形態が定着し, このことから学生の教育相談力の養成が期待された。特に文部科学省の教職課程コアカリキュラム(2017)の「教育相談の理論および方法」に関連する事項の養成に焦点をあて, 活動を通してそれらがどのように培われたのかについて, 4名の大学(院)生にインタビューを行い, その結果をSCAT(大谷, 2008 , 2011)を用いて検討した。その結果, 特に個別支援で醸成される姿勢や態度(初期の信頼関係づくりと継続的な関係調整, あいまい耐性の獲得と子どもの理解の深化)と支援するための支えられ体験(入れ子型のスーパービジョン体制)の重要性が示唆された。
  3. 研究論文(学術雑誌) 共著 米国のアートセラピーにおけるアセスメントの特徴ー投影描画法との比較からー 市来百合子・金井菜穂子・内藤あかね・吉原やすこ 臨床精神医学 株式会社アークメディア 48/ 3, 395-401 2019/03/28 視覚芸術, 視覚表現を介して行う心理療法の分野について日米の状況を概観し、米国のアートセラピーの中で用いられるart therapy assessmentが開発された経緯を紹介した。さらにart therapy assessmentを投影描画法と比較し、前者の検査場面や理解の過程にみられる「アートの視点」を3つの特徴―(1) 創作場面全体を検査(アセスメント)場面としてとらえる視点 (2)創作過程を重視する、(3) 素材(画材)への反応の個人差に留意する―から検討した。最後に日本の臨床においても描画法に「アートの視点」を採り入れていくことの有益性について論じた。
  4. (MISC)総説・解説(商業誌) 単著 学校におけるアートセラピー(特に描画法)の適用の試み 市来百合子 月刊学校教育相談 ほんの森出版 19/ 1, 32-36 2019/01/01 教育相談の枠組みで、非言語的なツール、すなわち「描画」を用いて子どもとコミュニケーションする実践とその背景にある考え方について述べた。
  5. 研究論文(大学,研究機関紀要) 共著 中学生の進路意識に関するモラールの学年比較と関連要因 粕谷貴志, 市来百合子 奈良教育大学教職大学院研究紀要「学校教育実践研究」 10, 83-87 2018/03/31 本研究では、中学生の進路意識の学年変化と関連要因の特徴を検討することが目的であった。中学生1,735 名を対象に質問紙調査により進路意識に関するモラールを測定した。学年比較の結果、進路意識は、学年が上がるとともに高くなる傾向が明らかになった。スクール・モラール各要因との検討をおこなった結果、学年によって、関連する要因に変化が見られた。また、性別によって関連する要因に特徴が見られることが明らかになった。中学生の進路意識を高める指導援助においては、各学年、性別の特徴を踏まえた心理教育的援助が必要であることが示唆された。

研究発表

  1. 口頭発表(一般) 素材の心理的影響についての検討 日本描画テスト・描画療法学会 2017/09/03 ETC理論のなかの流動性傾向の高いパステルについてその心理的影響を 大学生のデータをもとに不安特性・現実検討・刺激障壁との関連を検討した。
  2. シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) 「シマ」における心理臨床-離島遠隔地における臨床心理学的地域援助の積み重ね- 日本心理臨床学会第34回秋季大会 2015/07
  3. 口頭発表(一般) Exploring media properties and the expressive therapies continuum: survey of art therapists American Art therapy conference 2015/07/05
  4. その他 学校臨床場面で使える描画ワークシートによる支援 日本描画テスト・描画療法学会第23回大会 2013/09/14
  5. 口頭発表(一般) Mental healthcare program on an isolated island of Ryukyu cultural heritage — A trial for a practice and the evaluation of improvement in mental 第6回世界精神医学会アンチスティグマ分科会国際会議 2013/02/14 鹿児島県の離島において、平成19年度に自殺対策におけるこころの健康づくり事業のためのゲートキーパーに対するメンタルヘルスリテラシー(MHL)向上のための講習会を行いその前後でMHLを評価した。両疾患カードにおいて「助けになる」人として、「精神科医」が筆頭に挙げられ、薬の知識については、うつ病において「抗うつ薬」「抗精神薬」が上がり、薬物治療に対する抵抗が減った。講習会後には自然療法などの医療以外の治療法へのが下がることで、相対的に医療的介入の重要性が顕著になった。

担当授業科目

  1. 学校教育相談特講(発達カウンセリング)
  2. 教育臨床演習
  3. 生徒指導(小、中)
  4. 教育臨床特論
  5. 学校教育相談演習

地域貢献、国際貢献、学会活動

  1. 教育相談活動で活用できるアート活動を通した面接技法を学ぶ(実践セミナー) 2020/10/17-2020/11/21 本セミナーは、スクールカウンセラーや養護教諭等に向けての非言語的な面接技法を体験的に学ぶためのセミナーである。この技法を体験的に学ぶことによって、コロナの影響でさまざまなストレスを抱えてしまった子どもたちにアート活動を通して、保健室や適応指導教室、カウンセリングルームなどで安心した居場所を提供することが可能になる。
  2. 令和元年度教育臨床研究会開催 2020/08/10-現在 教育、福祉、心理領域等で働く、援助職(helping professional)に必要なセルフケアの技法を芸術療法的なアプローチによってグループで学び、被援助者にどのような適用できるかについて検討する
  3. テレジンの収容所の子どもたち 2020/08/04-現在 チェコスロバキアのテレジンには、ナチス政権時代にユダヤ人の強制収容所がありフリードル・ディッカーは、子どもたちに絵を描くことを通して生きる喜びを教えた。米国の美術教育者であるDr.ウィックスは、収容所の過酷な状況の中で、生き抜く子どもたちに対して、フリードルが美術教育を通してどのように生きる力を醸成し、レジリエンス(回復力)を高めたのかについて調査研究を行った。講座ではその成果について講義された。
  4. 非言語体験から学ぶカウンセリングマインド研修講座開催 2020/07/30-2021/01/26 カウンセリングマインドで言われている「受容」「共感」では 机上の知識だけでなく、実際に相手の表情や姿勢、声のトーン、カラダの反応などを基に、聴く側が想像力を使って応答していく力が求められる。その応答性は、非言語性を基にしたコミュニケーションが重要であり、研修ではアート・カラダ・声・視覚・音などを通した体験学習によって、楽しみながら学ぶ。
  5. ならやま公開講座「(教育相談に活かすドラマセラピー」 2019/02/23-2019/02/23 米国の美術教育者であるDr.ウィックスは、収容所の過酷な状況の中で、生き抜く子どもたちに対して、フリードル先生が美術教育を通してどのように生きる力を醸成し、レジリエンス(回復力)を高めたのかについて調査研究を行いました。講演ではその成果について話された。

所属学協会

  1. 日本心理臨床学会
  2. 日本人間性心理学会
  3. 日本描画テスト・描画療法学会
  4. 日本質的心理学会
  5. The American Art Therapy Association

委員歴、役員歴

  1. 日本描画テスト・描画療法学会 理事 2016/09-現在