奈良教育大学
教育学部
英語教育講座

教授

吉村 公宏

ヨシムラ キミヒロ
YOSHIMURA Kimihiro
  • 1954年生まれ

学位

  1. 博士(文学) 神戸大学 1999/06
  2. 博士(言語学) オタゴ大学 1999/12

教員からのメッセージ

「研究」領域:認知言語学モデルから日英対照研究を行っています。中間構文、英語エッセイ・ライティングにおけるマインド・スタイルの研究、東洋思想の世界観とその言語現象へのかかわり、を具体的テーマにしています。
「教育」領域:メッセージは人間だけがやり取りするものではありません。地球・宇宙を含めたあらゆる生命体がともに何かを伝え合っているのではないでしょうか。このかけがえのない記号活動の本質に、少しでも近づけたらという思いで、一期一会の講義・演習を若者とともに共有しています。

研究分野

  1. 言語学
  2. 英語学

研究キーワード

  1. 認知文法
  2. カテゴリー化
  3. 経験基盤
  4. 身体性
  5. 文化相対論
  6. 日英対照研究
  7. 構文論
  8. メタファー・メトニミー論
  9. 東洋哲学と思想・言語
  10. 思考法と英語エッセイライティング

研究テーマ

  1. 中間構文の認知的基盤 動作主性、他動性、フレーム知識、クオリア情報、構文的意味、非能格構文、非対格構文 「日本車はよく売れる」のような構文では、売る主体と売られるものとが、認知的にも文法的にも峻別できない。能動文と受動文の中間地帯に位置するこの種の構文は生産性が低く、文法的制限も多い。(非)許容文となるための「制限の存在理由」は、おそらく、意味ある言明とそうではない言明とを見きわめる英米語ネイティブの認知モードにあると考えられる。属性描写文としてみたとき、オランダ語や日本語では英語ほどの制限がないので、その理由を探ると、結局、ものの見方と言語装置の相対性の問題に行き着く。 1994-2008
  2. 認知の類型的様態 主体性、自己、認知類型論 「概念化(conceptualization)」や「解釈(construal)」には、認知の類型的様態が深く関わっている。たとえば、客体に対する主体の関与は言語表現に反映されており(主語、動作主、操作性、意図性など)、それらを観察することで、その言語を使用する人々特有の認知の類型性が浮かび上がる。 2000-2010
  3. 応用認知言語学における英語ライティングの研究 応用認知言語学、英語ライティング 2009年度科学研究費、基盤研究C(~2011) 2009/04-2011/03
  4. 東洋哲学の中の新認知文法:比較文化的視点 文化的身体性、経験と言語、文化的相対と認知的普遍 認知文法では「文化的な」身体性については十分な研究がなされていない。「文化」の概念は、経験的に身体化された類型的な「解釈(construal)」の集合と、それをもとにした「創発(emergence)」として再認識されなければならない。こうした観点から言語学にアプローチすれば、たとえば西洋と東洋のものの見方の異同が深いレベルで考察可能となる。また、異文化理解の真の意義も見えてくる。

外部資金(競争的資金)等の研究課題

  1. 応用認知言語学における英語ライティングの研究 基盤C 2009-2011

著書

  1. 新編 認知言語学キーワード事典 辻幸夫 編, 15名 研究社 2013/10
  2. ひつじ意味論講座2 澤田治美(編)共著者数12名 ひつじ書房 2012/09
  3. 英語世界の表現スタイル-「捉え方」の視点から 吉村公宏 青灯社 2011/05
  4. はじめての認知言語学 研究社 2004/12
  5. 認知意味論の方法-経験と動機の言語学- 人文書院 1995/12

論文

  1. 研究論文(その他学術会議資料等) 因果連鎖モデルと「クエリア(Qualia)」構造 吉村公宏 口頭発表(京都言語学コロキアム)
  2. 単著 捉え方の普遍性と多様性 吉村公宏 日本認知言語学会論文集  15, 600-614 2015/05/25
  3. 研究論文(その他学術会議資料等) 単著 『ヒトはいかにしてことばを獲得したか』書評 英語教育 60/ 10 2011/12
  4. 研究論文(その他学術会議資料等) 単著 「構文ネットワークと文法」(書評) 吉村公宏 月刊「英語教育」 第60/ 5, 93 2011/08
  5. 研究論文(その他学術会議資料等) 単著 認知文法への誘い「文法の中の文化」 2010

研究発表

  1. 口頭発表(一般) 「『ダッテ』も『ヘチマ』もないー否定畳語構文「XもYもない」をめぐって」」 奈良、ことばの会 2013/03/16
  2. 口頭発表(一般) 認知言語学と比較文化論-慣用と創発をめぐって- 京都言語学コロキアム第4回 年次大会 2007/08/25
  3. 口頭発表(一般) 認知言語学と日英語比較 マネジメントアンドコミュニケーションズコンサルタンシー 夏期研修大会 2007/07/07
  4. 口頭発表(一般) 認知文法の思考法 関西言語学会 2007/06/09
  5. その他 認知言語学と言語教育 日本認知言語学会 2006/09

担当授業科目

  1. 英語学特講
  2. 外国語コミュニケーション
  3. 英語I
  4. 国際理解教育演習II
  5. 言語文化研究I

所属学協会

  1. 日本認知言語学会
  2. 関西言語学会
  3. 日本英語学会
  4. 関西言語学会
  5. アメリカ言語学会

委員歴、役員歴

  1. 日本認知言語学会 運営委員
  2. 関西言語学会 運営委員
  3. 日本英語学会 大会準備委員
  4. 日本認知言語学会 編集委員長 2015/09/13-現在
  5. 日本言語学会 編集委員 2015/04/01-現在